(令和3年8月27日現在)
平成29年(2017年)6月、神戸港で荷揚げされたコンテナから特定外来生物「ヒアリ」の存在が国内で初めて確認されて以来、全国の港でヒアリ対策が行われています。清水港でも毎年、専門家による研修会及びコンテナヤード内のモニタリング及びパトロールを行っています。
具体的には、ヒアリの活動期である春から秋にかけて、コンテナヤードに粘着トラップを設置し、モニタリングを行っています。粘着トラップは数日に一回ほどのペースで回収し、捕獲されたアリの中にヒアリ等の特定外来生物がいないかを確認しています。
令和3年7月21日に、今年度第1回目の環境省によるヒアリ調査を実施しました。結果、アカカミアリの働きアリが約30匹確認されました。その後継続調査及び駆除作業を実施し、新たな個体が確認されなかったため、当該巣については根絶と判断しました。
その後の調査では、ヒアリ類の確認はございませんでした。
●令和3年度(2021年度)
日時 | 概要 |
5月21日(金) |
ヒアリ等特定外来生物対応庁内連絡会に出席(自然保護課主催)。 |
5月28日(金) |
岸本年郎教授(ふじのくに地球環境史ミュージアム)同行の下、新興津埠頭において現地調査。 結果、ヒアリ類の確認なし。 |
6月16日(水) |
港湾関係事業者を対象とした「ヒアリ研修会」を開催(参加者約30名)。 |
7月5日(月) 7月6日(火) |
【清水港管理局 第1回定期調査】 新興津埠頭コンテナヤードにトラップ62個、袖師第一埠頭コンテナヤードにトラップ25個を設置、翌日回収。 →結果、ヒアリ類の確認なし。 |
7月21日(水) |
【環境省 夏季調査】 環境省が委託した専門業者(一般財団法人総合環境計画)が新興津埠頭及び袖師第一埠頭内にベイト剤を設置。10分後にアリ類の有無を確認。 →結果、新興津埠頭コンテナヤードコンクリ面において、アカカミアリの働きアリ30匹を確認・駆除。 |
7月22日(木) 7月25日(日) |
7月21日にアカカミアリが確認された場所付近において、ベイト剤(約60箇所)を設置してヒアリ類の有無を確認。 →結果、ヒアリ類の確認なし。 |
8月2日(月) |
7月21日にアカカミアリが確認された場所付近に粘着トラップ24個を設置してヒアリ類の有無を確認。 →回収の結果、1個のトラップに3匹のアカカミアリの働きアリがかかっていることを確認。 |
8月5日(木) |
8月2日にアカカミアリがトラップにかかった箇所付近において、アカカミアリの死骸数十匹を確認。 |
8月6日(金) |
7月21日にアカカミアリが確認された場所付近において、粘着トラップ24個を設置してヒアリ類の有無を確認。 →結果、ヒアリ類の確認なし。7月21日に確認された巣については根絶と判断。 |
8月18日(水) |
8月17日に袖師第一埠頭において埠頭内事業者より通報があり、岸本教授による同定の結果、アカカミアリ(約10匹・働きアリ)であることが確認された。 両日共に当該コンテナに液体殺虫剤の散布を行い、根絶を確認。 |
8月30日(月) 8月31日(火) |
【清水港管理局 第2回定期調査】 新興津埠頭コンテナヤードにトラップ62個、袖師第一埠頭コンテナヤードにトラップ25個を設置、翌日回収。 →結果、ヒアリ類の確認なし。 |
9月29日(水) |
【環境省 秋季調査】 環境省が委託した専門業者(一般財団法人総合環境計画)が新興津埠頭及び袖師第一埠頭内にベイト剤を設置。10分後にアリ類の有無を確認。 →結果、ヒアリ類の確認なし。 |
●調査の様子
●研修会の様子
もし、清水港内でヒアリ、アカカミアリと疑われるアリを発見したら、殺虫剤等で駆除し、ただちに清水港管理局管理課(054-353-2202)に連絡してください。
また、コンテナ等を開放し貨物を取り扱われる際には、引き続きご注意ください。
特定外来生物への対応につきましては、県自然保護課のリーフレットに詳しく書かれています。
→ストップ!特定外来生物 ふじのくに特定外来生物対応リーフレット(PDFファイルが開きます)
〇環境省ホームページ
〇静岡県ホームページ
御前崎港におけるアカカミアリの確認 …令和2年10月6日(静岡県ホームページ)
ヒアリ対処法など学ぶ 御前崎港湾関係者ら …令和3年6月19日(静岡新聞ホームページ)
○記事及びパトロールについて
静岡県清水港管理局管理課(054-353-2202)
静岡県清水港管理局企画整備課(054-353-2203)
静岡県港湾企画課(054-221-3489)
○ヒアリ等外来種について
静岡県くらし・環境部環境局自然保護課鳥獣捕獲管理室(054-221-3332)