10 その他(雑談・雑学)

 

【質問】船舶との通信はどうしているんですか?

【回答】清水港は、港務通信施設(ポートラジオ)の機能を東洋信号通信社に委託しています。ポートラジオは、港湾管理者(清水港管理局)と毎日、連絡を取りながら、36524時間体制で、清水港を利用する船舶との無線通信などを行っています。

    東洋信号通信社URLhttps://www.toyoshingo.co.jp

 

【質問】興津や新興津埠頭から大型船がバックしていることがあります。

【回答】船舶を岸壁に係留する方法として、入船(いりふね)(入港したままの向きで着岸)と出船(でふね)(着岸前に船を回転させ船首の向きを入港時と逆にして着岸)があります。入船で着岸した船舶は出港の際、船の向きを変える必要がありますが、大型船の場合、回頭に広いスペースが必要なため、ある程度バックして広い水域まで出てから向きを変えることになります。

 

【質問】「ガントリークレーン」とは何ですか?

【回答】コンテナを船から陸に揚げたり、陸から船に積んだりするための大型クレーンのことです。清水港には、袖師埠頭に3基、新興津埠頭に6基あります。1時間当たり約30個のコンテナを取り扱うことができます。船舶の大きさによっては、2基又は3基を使ってコンテナの揚げ降ろしをすることもあります。

 

【質問】穀物などの陸揚げはどのように行うのですか?

【回答】「アンローダー」という、穀物や木材チップなどを船体から吸い上げる機械を使って行っています。

 

【質問】海に「パイロット」がいるのですか?

【回答】「水先人」又は「パイロット」と言われる方々がいます。清水港の外で船長の依頼に基づいて乗船し、船長に代わって接岸するまで操船の指揮をします。水先法という法律があり、東京港や横浜港は「強制水先区」とされ、必ず水先人(パイロット)が乗船しなければなりません。清水港は水先人(パイロット)の乗船は任意ですが、清水港に慣れていない船長さんの場合は、水先人(パイロット)が乗船することが多いようです。

 

【質問】「タグボート」とは何ですか?

【回答】大型船舶の依頼により、船舶の接岸・離岸時に、船を押したり引いたりする馬力の大きい小型ボートのことです。

 

【質問】船舶が接岸する時、何本のロープで結んでいるのですか?

【回答】船首側から斜めに張るロープを「ヘッドライン」といい、船尾側から斜めに張るロープを「スターンライン」といいます。また、船体中央の後ろから前に、前から後ろに張るロープを「スプリングライン」といいます。したがって、通常は最低でもこの4本は張ります。船舶が大きくなれば、各ラインで複数のロープを張ることもあり、実際に何本のロープを結ぶかは、それぞれの船長の判断となります。

     港には、ロープを船舶から受け取って、係船柱につないだり、出港の際にロープを放す

   「綱取放」という仕事をする人もいます。