(令和3年3月3日現在)
平成29年(2017年)6月、神戸港で荷揚げされたコンテナから特定外来生物「ヒアリ」の存在が国内で初めて確認されて以来、全国の港でヒアリ対策が行われています。清水港でも毎年、専門家による研修会及びコンテナヤード内のモニタリング及びパトロールを行っています。
具体的には、ヒアリの活動期である春から秋にかけて、コンテナヤードに粘着トラップを設置し、モニタリングを行っています。粘着トラップは数日に一回ほどのペースで回収し、捕獲されたアリの中にヒアリ等の特定外来生物がいないかを確認しています。
令和2年7月16日に、今年度第1回目のヒアリ調査を実施しました。以降、毎月調査を実施し、ヒアリの早期発見、早期駆除に努めています。
●令和2年度(2020年度)
日時 | 概要 |
5月14日(木) | ヒアリ等特定外来生物対応庁内連絡会に出席。(自然保護課主催) |
6月9日(火) |
岸本年郎教授(ふじのくに地球環境史ミュージアム)同行の下、コンテナヤード内及び周辺のパトロール。トラップ設置の位置や数を確認。 |
6月23日(火) |
港湾関係事業者を対象にした「ヒアリ研修会」を開催(参加者約28名)。 |
7月16日(木) |
新興津コンテナヤード内及び袖師第1コンテナヤード内にトラップを設置(各150個)40分後にアリ類の有無を確認。ヒアリ、アカカミアリ確認なし。 |
8月12日(水) ~8月19日(水) |
新興津コンテナヤードにトラップ56個を、また、袖師第1コンテナヤードに24個を設置。ヒアリ、アカカミアリ確認なし。新興津外周のトラップに特定外来生物ハイイロゴケグモがかかっていることを確認。現地調査の結果、周囲にクモの巣を複数確認。 |
8月21日(金) |
新興津埠頭外周において現地調査。結果、アウトゲート付近においてハイイロゴケグモ1匹を確認・駆除。 |
9月9日(水) |
岸本教授同行の下、新興津埠頭外周及び機械棟付近において現地確認。結果、ハイイロゴケグモ約10体、卵のう3個を確認・駆除。 |
9月29日(火) |
新興津コンテナヤード内及び袖師第1コンテナヤード内にトラップを設置(各150個)40分後にアリ類の有無を確認。ヒアリ、アカカミアリ確認なし。 |
10月26日(月) ~10月28日(水) |
新興津コンテナヤードにトラップ56個を、また、袖師第1コンテナヤードに24個を設置。ヒアリ、アカカミアリ確認なし。 袖師で1個、新興津で1個のトラップにハヤトゲフシアリがかかっていることを確認。 |
10月30日(金) ~11月2日(月) |
袖師第1コンテナヤードに新たなトラップ15個を設置、回収。ハヤトゲフシアリを含めた特定外来アリの確認なし。 環境省により、ハヤトゲフシアリが特定外来生物に指定される。 |
11月5日(木) |
岸本教授同行のもと、袖師第1埠頭及び新興津埠頭を調査。 結果、新興津埠頭OAヤード付近においてハヤトゲフシアリの小規模コロニーを確認。液体殺虫剤8L、粉末殺虫剤1.5kgを周囲50mに散布し駆除を行った。 |
11月11日(水) |
新興津埠頭OAヤード付近に新たなトラップ20個を設置、回収。ハヤトゲフシアリを含めた特定外来アリの確認なし。 また、付近においてハイイロゴケグモ3体、卵のう約10個を確認・駆除。 |
11月17日(火) |
新興津埠頭・外周に新たなトラップ20個を設置。ハヤトゲフシアリを含めた特定外来アリの確認無し。また、付近においてハイイロゴケグモ4体、卵のう1個を確認・駆除。 今年度のヒアリ調査を終了 |
もし、清水港内でヒアリ、アカカミアリと疑われるアリを発見したら、殺虫剤等で駆除し、ただちに清水港管理局管理課(054-353-2202)に連絡してください。
また、コンテナ等を開放し貨物を取り扱われる際には、引き続きご注意ください。
特定外来生物への対応につきましては、県自然保護課のリーフレットに詳しく書かれています。
→ストップ!特定外来生物 ふじのくに特定外来生物対応リーフレット(PDFファイルが開きます)
〇環境省ホームページ
港湾におけるヒアリ確認調査の実施について …令和2年11月27日
〇静岡県庁記者提供資料
現場事業者向け「ヒアリ研修会」を開催します 令和2年6月23日
御前崎港におけるアカカミアリの確認 令和2年10月6日
○記事及びパトロールについて
静岡県清水港管理局管理課(054-353-2202)
静岡県清水港管理局企画整備課(054-353-2203)
静岡県港湾企画課(054-221-3489)
○ヒアリ等外来種について
静岡県くらし・環境部環境局自然保護課鳥獣捕獲管理室(054-221-3332)