その5~清水港発「最高のおもてなし」

GO! 清水港レンジャー①   最小にして最大の脅威「ヒアリ」

 港と地域の安全を守るため、危険を顧みず現場に出向き問題を解決する。そんな「レンジャー」の仕事も、清水港管理局の大切な業務の一つです。そして今、清水港管理局職員と港関係者で結成された「清水港レンジャー」は、最小にして最大級の脅威と戦っています。 

 

2017年6月、南米原産の毒アリ「ヒアリ」が神戸港、名古屋港で発見され、翌月には大阪港でも発見されました。時には人を死に至らしめるほどの毒性を持つ数ミリの強敵です。すぐさま「清水港レンジャー」が緊急点検ミッションにあたりました。 


●ミッション:「ヒアリ」の不在及び在来種の「アリ」の生存確認※1

●パトロール内容

   実施日 内容等 結果

6月19日(月)

~6月23日(金)

(1) 清水港管理局職員でコンテナターミナルをくまなくパトロール

(2) 採取した「アリ」の死骸を専門家に調査依頼

「ヒアリ」でないこと及び在来種の「アリ」の生存を確認

7月3日(月)

(1) 港湾関係者及びマスコミ向けの説明会を実施

(2) 昆虫の専門家、岸本年郎准教授(ふじのくに地球環境ミュージアム※2)を中心に、清水港管理局職員及び関係者併せて15人で「ヒアリ」が住み着きやすいスポットを重点的にパトロール(マスコミ各社同行)

「ヒアリ」の不在および在来種の「アリ」の生存を確認

 安心してください。「ヒアリ」発見報道直後からの緊急パトロールの結果、清水港内で「ヒアリ」が清水港内に生息している可能性はかなり低いことが確認できました。清水港レンジャーの第1ミッションは完了です。

 日々世界中から貨物が出入りする清水港では、今後も定期的な点検を実施し、港と地域、そして日本の安全を守っていきます。「Go!清水港レンジャー!」 今日も出動します。

※1「ヒアリ」が繁殖すると在来種の「アリ」は駆逐されてしまう。そのため、在来種の「アリ」の存在で、ヒアリがまだ根付いていないことを確認できる。  

※2 ふじのくに地球環境史ミュージアム:静岡県を中心とした地球環境の歴史を学べる博物館。


※1「ヒアリ」が繁殖すると在来種の「アリ」は駆逐されてしまう。そのため、在来種の「アリ」の存在で、ヒアリがまだ根付いていないことを確認できる。  

※2 ふじのくに地球環境史ミュージアム:静岡県を中心とした地球環境の歴史を学べる博物館。

岸本准教授の説明に聞き入る関係者
岸本准教授の説明に聞き入る関係者
「清水港レンジャー」出発
「清水港レンジャー」出発
「アリ」の生息しがちな場所を調査
「アリ」の生息しがちな場所を調査

土の多い場所は特に念入りに調査
土の多い場所は特に念入りに調査
コンテナの下を入念に調査
コンテナの下を入念に調査
狭い植え込みでもアリは生息可能
狭い植え込みでもアリは生息可能

●この記事の問い合わせ先

(記事及びパトロールについて)

静岡県清水港管理局管理課                    054-353-2202

静岡県清水港管理局企画整備課                   054-353-2203

静岡県港湾企画課                                         054-221-3489

(ヒアリ等外来種について)

静岡県くらし環境局自然保護課鳥獣捕獲管理班  054-221-3332